ある雪国の情景

http://anond.hatelabo.jp/20070209014251

テンポがとてもいい。最後の最後に句点「。」を付けないことがスピード感を増す。と同時に「ひゅっ」と抜けて散る余韻を残す。携帯メールでよくやるやりくちだ。国語の時間の縦書き原稿用紙には決して書けない軽快さ。インターネットはとてもいい。

今日の夜、人気のない駅のホームへ降りていったら階段の踊り場の横にある窓枠(?)に高校生くらいの男の子が腰掛けていた。

その窓枠は踊り場の地面から結構高く離れていて、そんな所に普段人が腰掛けてる所なんぞ見たことないから私は少し驚いた。

男の子は情熱の赤ジャケットに黒いズボン、手には京極夏彦みたいな指出しグローブを装着していて、一昔前の戦隊モノのレッド(変身前)みたいだった。

男の子は私の姿を認めると丁度入ってきた「列車が通過します」のアナウンスを聞いて「来たか…」とボソッと呟き、窓枠から飛び降りて華麗に着地。

続いてギクシャクした足取りでホームへ向かっていく彼の姿を「一体なんなんだ…」と目で追っていると、前述した通り電車は通過列車だったので大量の雪を巻きあげながら猛スピードで通過。

レッドは粉雪と寒風を浴びて「ふおおおおォッ!!」と声を上げていたw

私が涙を流しながら笑いをこらえてうずくまっていると、後から来た会社員のおじさんが「大丈夫ですか?」と声をかけてくれたが全然大丈夫じゃなかった